事業には順序があります

「事業には順序がある」、以前なにかのセミナーでそう教えていただきました。その時は、まあそうやろくらいでしたが、実際に事業を始めたいま、本当にその通りだと思います。

その事業の順序とは、まず社会性、次に独自性、その結果として収益性です。私のように事業を始めたばかりの人は、先行きの不安感から、事業順序の基本を忘れどうしても収益性ありき、一刻も早く損益分岐点を超えないとと、そのことばかり考えてしまいます。

E渋沢さんも言う通り、もちろん儲けも大事なのですが、事業のスタートはまず社会性ありきです。以前の号で、企業はメリット客よりもファン創りが大事だと、偉そうに書きましたが、社会性なくして、ファン創りを達成できません。

また収益性ばかり考えていると、どうしても近視眼的になり、明日つぶれるかもしれへんと思ってしまい、その恐怖心から心も萎縮します。なのでまず社会性をとことん突き詰める、自社の関係者、お客様に良い影響を与えるために事業があるということを考えないと、自分の気持ちも持ちませんし、人もついてきてくれません。

そして次に独自性、その他大勢ではなく、その会社の特徴をとんがらさないと世間で埋没してしまいます。お客様が、その店の、その企業の商品サービスを利用したいという理由が見出せません。

その結果としての収益性です。事業を始めた頃は、本当に大変で、気持ちが焦り後ろ向きな事ばかり考えてしまいがちです。しかし明日つぶれようとも、今日、いましっかりと社会性をもって事業に向き合う、明日の事は考えず、きょう一日やるべきことに力を尽くす、そのことなくしては事業ができないことを、遅まきながら日々痛感しています。

今回もご購読いただき誠に有難うございました。次回も是非ご期待ください。

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