近ごろツバメを見ないなあ

最近ツバメを見ないと思いませんか。よく見るのは、TVでつば九郎くらい。(しかしヤクルトは強すぎる・・)昔は、ツバメが低空飛行してると雨が降るなど言ったものですが、いまそんなこと言う人はほぼいません。

野鳥の会によると、大阪のツバメの実数は最盛期の3分の1まで減っているらしいです。ですがもっと減っている感があります。ではなぜツバメが減ったかというと、

その一、エサとなる昆虫が激減し、巣材の土も確保できない。都会では田んぼがほぼなくなったうえ、過度な衛生管理でトンボなど虫も減ってしまった。

その二、巣づくりに適した和風の家が減り、巣をつくりづらい外壁や塗料の洋風建築ばかりになった。

その三、ゴミ捨てマナーが悪いためか、天敵のカラスが増えている。

などが直接的な理由です。しかしながらもっと本質的な原因は、ツバメを大事に思う人が減ったからだと思います。ツバメがなぜ巣を人の出入りの多い場所につくるのかというと、天敵のカラスなどから卵やひなを守るためで、いわば人をボディガードにしているのです。なので人が見守ってやらないと、ツバメは子育てできません。

私が小学生時代は(言いたくないが50年前・・)、授業でツバメの子育て観察がありました。巣作りから産卵、子育てからヒナの巣立ちまでを観察し、街中のツバメの巣マップも作った思い出があります。そうやってツバメへの愛情愛着、ひいては生き物を大事にする心を育みました。


しかし最近は、せっかくツバメが軒先に巣をつくっても、フンで汚れるとせっかく作った巣をこわす人が増えてきた。非常に嘆かわしい限りです。昔はツバメが巣をつくると、その家は繁栄するとして幸福のシンボルといわれたツバメなのに、今では邪魔者扱いされている・・

私は何を隠そう大の鳥好きで(焼き鳥ではありません・・)、一日中何百回もせっせとヒナにえさを運ぶツバメを観ることが大好きです。ツバメは本当に健気だし、害虫を駆除してくれる心強い益鳥なのです。

皆さん、ツバメの巣をもし見かけたら、姿も鳴き声も愛らしいツバメの子育てをじっくり観察してみませんか。もしよろしければ私にもご一報をお願いします。

今回もご購読いただき誠に有難うございました。次回も是非ご期待ください。  

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