子曰く、しんどい時こそジタバタするな!

孔子様は、過酷な環境下でこう言いました。「子曰く、君子もとより窮す、小人窮すればここに濫る(みだる)」この孔子の超有名な言葉は、論語の衛霊公篇にありますが、私はかつて20代で、この言葉を読んだ時、子路同様に感激しまくりました。

なに子路をご存じない、ではこの言葉の背景を要約します。その昔中国で、孔子と門人たち一行が旅の途中、とある国の紛争に巻き込まれて身動きとれず、食物も尽き、7日間飲まず食わずの状況に陥った、そんな大変な時でも平然としている孔子に対して、弟子の子路が憮然として、「君子も窮することがあるのか」と詰問した、すると孔子は、「君子といえども窮することはある、だが君子は窮しても平静な自分をキープする、しかし小人は窮すれば自暴自棄となってしまう、君子と小人の差はこれだけだ」と答えました。するとその言葉を聴いた子路は、人が学ぶことの真の意味を得たと、感激して舞って踊りました。

かつてこの言葉を目にした時、私はその時の子路の感激する姿が鮮明に浮かび、子路同様に、学ぶこと、自分の人間力を高めることの意味が肚落ちしました。そして今はまたその事を痛感しています。

といいますのは、ここ南茨木コワーキングスペーススイッチONをオープンして3週間、来ていただいたお客様は5名です。(本当に有難うございます)この先大丈夫かとついつい気持ちが沈みがちになります。

しかしです。いまこそ、孔子様のこの言葉を思い出し、感奮興起しなければなりません。このスイッチONをつくろうと志した時の想い、地域の若者の自立と成長をアシストする、心の拠り所となるという使命を果たすため、いまできることを懸命にやる、志を磨き、人間力を高める努力を一つひとつ平然淡々としなければならないのです。

世の中まだまだコロナなど厳しい状況が続いています。皆様も大なり小なりしんどい状況だと思います。しかしこんな時こそ孔子様の言葉通り、大変な状況を平然と乗り越え、やるべきことを淡々とする、人が真価が問われるのは、この苦しい時に、どのような考え方、行動をするかです。皆様、ともにそれぞれの道で平然淡々と行動して、自分の廻りの社会の一隅を照らしましょう。

今回もご購読いただき誠に有難うございました。次回も是非ご期待ください。

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