寄付する人の3パターン

今から27年前、阪神淡路大震災の際は前職時でしたので、会社の指示により被災地に、カセットボンベや鋳物コンロをトラックに山のように積んで、神戸和田岬の被災地に持っていきました。
当たり前ながら途中何か所も道が通れず迂回しまくって、確か大阪から10時間以上かかってようやく到着しました。フラフラになりながら持っていくと、ボランティアの方々から、本当に助かった、水や食料はあるが温められないので寒い中困っていました、有難うと何度も言われ、非常に恐縮し、満足感でいっぱいになりました。
その時の思いに味をしめた私は、以降大災害があると、ボランティア活動に被災地に行きました。東日本大震災、熊本地震、西日本大水害などなど。そしてそのボランティア活動の際、全国から寄せられる援助物資を見て、ものを送る人には3パターンがあることに気付きました。
パターン一、自宅にある不要なもの、たとえば古着や賞味期限の切れかかった食品、子供が使わなくなったおもちゃなどを送る人。有難いですが、これは正直あまり感謝されません。
パターン二、ボランティア事務所などが示したものだけ送る人、当然感謝されます。
パターン三、ボランティア事務所などに連絡し、示されたリストの内、いま何がどれだけ足りないか確認してから送る人。これはめちゃくちゃ感謝されます。
言っては何ですが、パターン二の人は、サラリーマン層や小規模事業者が多かった、パターン三の人は、ビジネスで成功してそうな経営者が多かったです。
やはり事業で成功する人は考え方が違う。そういう人は、相手のお困りごとに対して、できるだけ高いレベルでお役に立とうと考え、現地現場を確認し、創意工夫して寄付したり、ボランティア活動をしています。
2月以降、連日ウクライナ侵攻、ウクライナへの援助物資のニュースを見ています。ニュースを見ながら、これまで私が大震災の現場にいて、寄付される尊い品々を見ながら、そんな事を感じたことをふと思い出しました。

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